カスタムリポート


皆様からいただきました情報を元に,このページは作成されています.


用語一覧    ノーマルエンジンへの3LNキャブ装備


用語一覧
1HX 初期型FZ250R
1KG 後期型FZ250 ここでは,1KG・2EJ・1YL すべてを含ませていただきます.
2KR 初期型FZR250 鉄フレームのExupなしモデル '87
3HX 2型FZR250 鉄フレームのExup付きモデル '88
3LN FZR250R アルミフレームのFZR250 '89〜 現在1〜6型まであります.

ノーマルエンジンへの3LNキャブ装備

3LNキャブの移植ですが、1HXと3LNのキャブの大きな違いは次の通りです。

1, ボアが大きくなっているためキャブ1ヶの大きさも大きくなっているが1番と4番のボアの位置は同じな
  ので2・3番が内側に追い込まれています。
  しかし、シリンダーのインテークのピッチは変更されていません。
  このため、1HXではストレートだった2・3番のインシュレーターが内側に曲がっています。
  ボアピ ッチが違うため、エアクリーナーボックスも変えなければいけません。
2, 2・3番のインシュレーターが内側に曲げられたために、冷却水のパイピングが大幅に変更されています。
3, スロットル・ケーブルが“行って来い”の2本になっている。
4, フュエルポンプからキャブに行くフュエルパイプの内径が(1mmくらい)太くなっている。
5,チョークケーブル/レバーも1HXのは使えない。

 以上のことから必要なパーツは以下の通りです。
 ・キャブ本体          ・スロットルケーブル/ホルダー/グリップ
 ・エアクリーナボックス    ・チョークレバー/ベース(ステー)
 ・インシュレーター      ・水周りパイプ類一式/サーモスタットハウジング(コンダクションというらしい)も含む

 さて、実際の移植作業です。現物合わせでやっていけば、それほど難しいことはないのですが。
*インシュレーターは1・4番はそのまま付きます。2・3番は片側のボルト穴の位置が合わないので、
  1 HXの2・3番に合わせてインシュレーターに穴をあけます。
*キャブ本体はフレームの中にスッポリ収まります。
*冷却水のパイプ類を変更します。このとき、サーモスタットハウジングは1HXの上側と3LNの下側を
  組み合わせて使います。
*チョークレバーのベースを加工し、穴をあけてクランクケースカバーのボルトで共締めします。
*フュエルポンプの吐出口外径とフュエルパイプの内径に差があるので、
  エポキシの速乾接着剤を吐出口の周りに盛って合うようにします。フュエンポンプは1HXのでOKです。
*エアクリーナボックスは笑っちゃうくらいスッポリと収まります。
  が、カウルのニーグリップ部分の“エグレ”に当たります。
  カウルが“パリン”とイッちゃうのが怖いので、当たる部分に2cm角くらいの穴をあけ、ステッカーを貼ってゴマカシます。

 もう5年くらい前にやった作業なので、細かいところで記憶違いはあるかもしれませんが、
まあ、こんなもんだったと思います。“知恵の輪”的にアタマを使うことはあっても難しい作業はないので、
現物合わせでゆっくりやれば、なかなか楽しい作業です。
まぁ、これだけ水周りとか換えるのだから、ついでにラジエーターもやっちゃった方が良いとおもいますが...。
 では楽しんでください。
 そうそう、ジェットニードルやジェット類は3&5型のもの(サイズ)を使うことを薦めます。
私はこれで、ジェットニードルのクリップを上から2段目にしてセッティングがバッチリでした。


アルミフレームFZRの前後足回り取り付け.

フェザーに’89FZRの前後足周りががつくか試してみました。
フロントは三つ又を比較しただけなのですが、こちらは ぽん付けでいけそうです。
リヤの方もホイール径ががあがったせいか、やや尻上がりですが、 これはこれで格好が良くて満足しています。
フレーム側のリンク受けが若干違うのですが、カラーを作るくらいで いけそうです。
(’89のリンクがフレームの受けに対して幅が狭く、またボルト径が’89の方が細い)