YAMAHA FZ250 PHAZER
写真,無断使用しています.申し訳御座いません.

 既に10数年前に生産を中止してしまったマシン.
開発当初から目指されたのは,”高性能”ではなく”好性能”であるという,ちょっとした二輪界の変り種.
その基幹をなす”ジェネシスコンセプト”は,同社のFZX750やFZR250などにも引き継がれているが,
やはりフェーザーファンとしては,250で第3期型を出してほしいところだ.

  右の写真は,初期型の青.特徴はリアのドラムブレーキ.
ジェネシスコンセプトマシンの第一弾(発売はT型赤が先).
今でも珍しい前傾45°のエンジンを搭載し,マフラーをよりストレートに近づけたその形状は,排気効率のアップに一役かっている.燃料タンクをフロントカウルの中に入れる形を取ることで,空力特性も向上.15500からレッドゾーンとなる高回転型エンジンとともに,高速では190km/hを超えると言う話も聴く.

≪≪U型   T型≫≫


 リアブレーキをディスク型に変更し,さらなる高い脈動効果をもとめ,マフラーに変更が加えられた「後期型」.
 左の黒赤バージョンは,ワンシーターになってるが,他はツーシーター.
エンジン回転数はレッドゾーンが500UPし足回りはかなり強化された.
また,T型でよく言われている,「高速域での急なエンジンブロー」も解消されているらしい(某中古単車取扱店々員談).
 車体が,セローといい勝負の小ささなので,もっぱら「おねぇさんのバイク」と言われているが,スロットルレスポンスは強烈らしく,男でも十分楽しめるという話だ.現に管理人のフェーザー仲間は全員男性である.
 さらに,エンジン性能がおもしろい.手元にあるT型のカタログでは,7000回転あたりに,大きなトルクの谷がある.セローにも谷は見られるが,カタログ上で比較するとこいつの比じゃない.当然U型にもこれは存在する.ここをどう乗りこなすかも,フェーザーの楽しみのひとつだ.